プリクラッシュブレーキシステム”FrontAssist Plus”がGolf7 GTI には標準で装備されています。このシステムは、全速度域においてレーダーで前方車両との距離を検知。衝突の危険が予測され、ドライバーが回避動作を行わない場合にはシステムが自動で車両を減速させます。

これはクルーズコントロールを設定した場合、前者に近づきすぎると自動的に速度が落ち、前車が加速して車間距離が空くと自動的に設定した速度までなら加速するので、アクセル操作は自動で可能になります。従来のクルーズコントロールは、前車に接近しすごるとブレーキを踏み解除されてしまうので、再度設定する必要がありましたが、今回のアダプティブクルーズコントロール”ACC”になってからは非常に賢くなっています。高速道路の運転には重宝するシステムです。

また、このシステムは30km/h未満での走行中には自動的にブレーキを作動させて危険を回避することが出来ます。と書くと良いと思いますが、何回か意図に反した自動ブレーキが作動し反対にヒヤットしたことがありました。いずれも交差点で前車が左折で曲がり、こちらは直進したい場合に作動しました。

前車が左折し横断歩道の人がいるため一旦停止します。こちらは右にハンドルを切り前車を避け通過しようとしたのですが、ここで自動ブレーキが警報とともに作動したのです。左前方のが前車との距離が近いと判断してのことですが、こちらの感覚では全く問題なく通過できるのにブレーキがかかってビックリです。また、反対車線で右折車がいた時は、こちらが自動ブレーキで減速したため右折車はお先にって感じで曲がってきました。こちらは止まるつもりで無かったので、アクセルを踏んでいた時なので、急ブレーキをかける事になってしまいました。右折車のドライバーもビックリした顔でしたよ。

このシステムは30km/h以下ではプログラムを再検証した方が良いと思いました。ちょっと安全すぎてドライバーの感覚とずれています。もしくわ機能を解除できるととかどこか開発してくれないかな・・・安全すぎる装備はドライバーを育てないと思います。

VWではこのシステムの方式をミリ波レーダーを使っています。一方、軽自動車で良く見かけるシステムは赤外線レーザー方式と違いがあります。前者は悪天候下や夜間でも影響を受けにくく、相対的な加速度変化も瞬時に認識できることで、レーダーの照射距離も長くなります。

後者は自動車以外でも使用され大量供給されているため安価の反面、レーザーの照射距離が約10mと短く、国の指針により稼働速度領域が30km/h以下に制限されています。他にも光学式カメラを使ったシステムもあります。スバルのアイサイトやBMWの1~4シリーズではこちらが使われています。

どのシステムを使うかは企業の考え方次第ですね。

ちなみにGolf7の場合のミリ波センサーは前方ナンバー下にあります。洗車時は忘れずにここも掃除しましょうね。

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