050番号は危険?それとも安全?知らないと損する着信対応法
公開日:2025年8月14日
050番号に対する世間の印象
050から始まる番号の着信を見ると、多くの人は一瞬身構えます。
詐欺やしつこい営業のイメージが強く、「出ない」選択をする人も多いでしょう。
しかし、その背景には過去の悪用事例や制度の隙がありました。
過去の悪用が招いた不信感
050番号は2002年に始まったIP電話用の番号で、長らく契約時の本人確認が甘かったため、犯罪者に悪用されやすい環境でした。
警察の統計でも、特殊詐欺に使われた番号の約4分の1が050だった時期があります。
さらに、050は地域がわからない非地理的番号で、相手の居場所が見えないことも不安材料になっていました。
安価な通話料から営業電話にも多用され、「迷惑」という印象が積み重なっていったのです。
法改正で状況は改善
2024年4月の法改正で、050番号契約にも免許証やマイナカードなどでの本人確認が義務化されました。
これにより、匿名取得はほぼ不可能になり、詐欺利用は激減。悪用は海外発の番号などにシフトしています。
一方で、NTTやKDDIなど大手企業も050を利用し、宅配業者や行政からの連絡でも普通に使われています。
つまり、今の050は必ずしも危険ではないのです。
050番号への正しい対応
- 知らない番号はまず検索
- 迷惑電話対策アプリの活用
- 留守電やSMSで安全確認
- 怪しい内容は迷わずブロック
すべて拒否するのではなく、見極めて対応するのが賢いやり方です。

