「最近、車から変な音がする」「車内で嫌なニオイがする」──そんな経験はありませんか?
異音や異臭は、車がドライバーに送る故障やトラブルのサインです。放置すれば大きな故障や事故、修理費用の増加につながる危険もあります。
本記事では、エンジン・足回り・ブレーキ・エアコンなど、部位ごとにチェックリスト形式で異音・異臭の原因と対策を解説します。2025年最新版の知識として、日常点検の参考にしてください。
1. 異音チェックリスト
1-1. エンジン周りの異音
- キュルキュル音:ファンベルトの劣化・緩み
- カタカタ音:エンジンマウントの劣化
- ガラガラ音:タイミングチェーンやオイル不足
- パンッという破裂音:排気漏れ・マフラー不具合
1-2. 足回りの異音
- ゴトゴト音:ショックアブソーバーやブッシュの劣化
- ギシギシ音:サスペンションの摩耗
- カタカタ音(低速時):スタビライザーリンクの不具合
1-3. ブレーキ周りの異音
- キーキー音:ブレーキパッド摩耗
- ゴー音:ブレーキローター摩耗
- ガリガリ音:金属同士が接触(要交換)
1-4. エアコン・車内からの異音
- カタカタ音:ブロワモーター異常、ゴミ詰まり
- ブーン音:コンプレッサー不良
- ビビリ音:内装部品の緩み
2. 異臭チェックリスト
2-1. 甘いニオイ
- 原因:冷却水(LLC)漏れ
- 危険度:オーバーヒートの前兆、修理必須
2-2. ガソリン臭
- 原因:燃料漏れ・キャップ不良
- 危険度:火災リスク大
2-3. 焦げ臭いニオイ
- 原因:ブレーキ過熱・クラッチ摩耗・配線焼損
- 危険度:即点検が必要
2-4. カビ臭・湿気臭
- 原因:エアコン内部のカビ・フィルター汚れ
- 対策:フィルター交換・エバポレーター洗浄
2-5. 排気ガス臭
- 原因:排気漏れ・触媒不良
- 危険度:車内に流入すると健康被害の恐れ
3. 放置すると危険な異音・異臭
- ブレーキのキーキー音 → パッドが尽きれば制動力喪失
- ガソリン臭 → 火災・爆発のリスク
- 焦げ臭いニオイ → 電装トラブルや火災の前兆
- 冷却水臭 → エンジン焼き付きの危険
「様子を見よう」は最も危険な対応です。異音・異臭が出たら早めの点検を。
4. 原因特定のコツ
- 音の種類を擬音語で記録する(例:キュルキュル、ゴトゴト)
- 音・ニオイが出る条件(速度・天候・操作)をメモ
- スマホで録音・録画して整備工場に見せる
- 走行中か停止中かで原因が大きく異なる
5. 修理費用の目安(2025年版)
部位 | 原因 | 修理費用目安 |
---|---|---|
ブレーキ | パッド交換 | 2〜5万円 |
足回り | ショック・ブッシュ交換 | 5〜15万円 |
冷却系 | ラジエーター・ホース修理 | 3〜10万円 |
電装系 | 配線修理・ヒューズ交換 | 1〜5万円 |
6. よくある質問(FAQ)
- Q1. 異音がしても走れるなら大丈夫ですか?
- A. 放置は危険です。走行中の事故につながる可能性があるため、早めに点検を。
- Q2. エアコンのカビ臭は健康に影響ありますか?
- A. はい。カビや菌が原因のため、アレルギーや気管支炎を引き起こすこともあります。
- Q3. 輸入車は国産車より異音・異臭が出やすいですか?
- A. 足回りや電装系の消耗が早い傾向がありますが、定期点検次第で大きな差は出ません。
7. まとめ:異音・異臭は車からのSOSサイン
異音や異臭は、車が発する「助けて」サインです。放置すると重大トラブルに直結することもあります。
- 音やニオイの種類を記録し、早めに点検
- ブレーキ・燃料・電装系の異常は特に危険
- DIYチェックとプロの点検を組み合わせて安心を確保
結論:「気になるけど大丈夫だろう」は禁物。異音・異臭を感じたら即チェックし、愛車と命を守りましょう。
※本記事は2025年時点の一般的な情報をまとめたものであり、症状・修理費用は車種や状態により異なります。異常を感じた場合は必ず専門工場で点検を受けてください。

