レギュラーが174円台、しかも4週連続の値上がり。暫定税率の話はあるけど、効いてくるのはまだ先。だったら僕らは使い方で勝つしかない。ここでは、面倒くさくない順に「家計の血を止める」手順を並べます。
まずは家計インパクトを理解しよう
月500km走る・燃費10km/Lだと、必要ガソリンは50L。1L=175円なら8,750円。燃費が1%悪化すると年間で約6L余計に飲む=ざっくり1,000円強が飛ぶ。
つまり、小さな改善の積み重ねで月数千円スケールの差はフツーに出ます。
STEP1:空気圧は「月イチ+10%」で
空気は抜けるもの。1か月で5~10%落ちる前提で、ガソリンスタンドや自宅のコンプレッサでチェック。
規定値から+10%(上限+20kPa)にすると、転がり抵抗が下がって燃費が安定。高速なら0.05~0.1km/Lの上振れが期待できます。※乗り心地と偏摩耗に留意。過充填は厳禁。
STEP2:荷物の「置きっぱ」をゼロに
100kg積むと約3%悪化が目安。キャンプ道具や工具箱、タイヤチェーン、ルーフボックス…「いつか使う」は大体使わない。高速は空力負けするので、外せるものは外すが正義。
STEP3:アイドリングは“賢く”やめる
2.0L級で10分=約130cc。塵も積もればですが、アイドリングストップ車はバッテリーが高価&寿命短め。
長い停止はオフに、数秒停止が連続するならオンにするなど、環境で使い分けがベスト。
STEP4:走り方で“燃費の底”を上げる
車間2~3秒で一定速を守る
詰めすぎると前車のブレーキに連鎖して、こちらも加減速の連続。市街地で約2%、郊外で6%悪化するケースも。時間車間で余裕を作ると、アクセルオフだけで吸収できます。
ふんわり発進→早め巡航
目安は5秒で20km/h。低速ギアに長居しない。次の信号が赤なら早めにアクセルを戻す。一定踏みでコンピュータの燃料噴射を落ち着かせるのもポイント。
エンジンブレーキは“先読み”で
赤信号や一時停止、坂の手前でスッとアクセルオフ。燃料カット区間を伸ばせます。Nレンジ惰性は逆効果なのでやらない。
STEP5:高速はACCと“前さばき”で差が出る
ACCは一定速でムダな操作を削減。条件が合えば1割前後の改善が見えることも。上りは早めに踏み増し、長い下りは手前で少し速度を乗せて惰性を活かす(安全最優先)。
STEP6:給油の「重さ」と「作戦」
レギュラーは1L約0.75kg。60L満タンで45kg、30Lで22.5kg。差は22.5kgで理論上の燃費差は約0.84%。
神経質に攻めたい人は半分運用、現実派は安い曜日+アプリ比較でトータル最適に。
給油量 | 重さ(目安) |
---|---|
10L | 約7.5kg |
30L | 約22.5kg |
60L | 約45.0kg |
ワンアクションで変わるチェックリスト
- □ 空気圧を月イチで規定+10%へ
- □ 積みっぱなしゼロ&ルーフは外す
- □ 車間2~3秒/ふんわり発進/早めアクセルオフ
- □ 高速はACCで一定速
- □ 給油は価格比較&作戦的に
ミニFAQ(すぐ答えが欲しい人向け)
目安は規定+10%。上限は+20kPa程度まで。車種の指定値を超えすぎない。
長い停止が多いならメリットあり。短停車連続ならバッテリーコストも考えてオフ運用もアリ。
理論値では約0.84%の差。細かく詰めるならアリ。手間とのバランスで。

