1.ヘッドライト内部に水が入る原因とは?
通常、ヘッドライトは 完全密閉 されているわけではなく、気圧調整のための ブリーザー(通気口) が設けられています。そのため、気温差が激しい時には結露が発生することがあります。しかし、結露であれば時間が経てば蒸発し、消えるのが普通です。
今回は明らかに 水が溜まっている 状態だったので、単なる結露ではなく、 どこかから水が侵入している と考えられます。可能性として考えられるのは以下の点です。
- シーリングの劣化(経年劣化でヘッドライトの接合部分に隙間ができる)
- ヘッドライトのカバー割れ(飛び石などでヒビが入っていた可能性)
- ブリーザーの詰まり(水が抜けずに溜まる原因になる)
- 高圧洗車や大雨による浸水
今回のケースでは、 長年の使用によるシーリングの劣化 が主な原因と考えられます。VWの傾向不良?であるあるらしい。
2. 輸入車のヘッドライトトラブルは本当に多いのか?
「輸入車は日本の風土に合っていないので、国産車よりもヘッドライトの不具合が出やすい」という話を耳にすることがあります。実際にこれは 本当なのでしょうか?
いくつかの専門家や実際のユーザーの声を調査したところ、以下のような意見がありました。
✅ 輸入車の設計は欧州基準
ヨーロッパの気候は日本より乾燥しており、日本のような 高温多湿の環境を前提としていない 設計がされていることが多い。そのため、日本の梅雨や雪国のような 湿気・気温変化が激しい環境 では、ヘッドライトのシーリングが弱点になることがある。
✅ ヘッドライトユニットが分解できない仕様
国産車の多くは、ヘッドライトカバーが取り外せるタイプが多いが、輸入車は ヘッドライトユニットが一体成型 になっており、部品単位での修理が難しい。そのため 水が入った場合、修理ではなく交換 になり、コストが高くつくケースが多い。
✅ 実際の故障事例
国産車でもヘッドライト内部への水の侵入は ゼロではない が、輸入車では 年数が経つと発生する確率が高くなる という声が多かった。特に 10年を超える輸入車 では、ヘッドライトの水漏れトラブルが増えてくるようだ。
結論としては、「輸入車だから絶対にヘッドライトが壊れやすい」というわけではないが、 日本の環境との相性が悪い部分がある ことは確かだと言えそうだ。
3. ヘッドライト水漏れの対策と今後の対応
今回のポロ6Cのヘッドライト水漏れに対して、いくつかの対策を検討してみた。

✅ 応急処置(すぐにできる対策)
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ヘッドライト内の水抜き
→ 水が溜まっている場合、下側の通気口(ブリーザー)を利用して水を排出。乾燥剤を入れて蒸発を促す方法もある。
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シーリング部分の確認と補修
→ シリコンシーラントなどを使って隙間を塞ぐことで、水の侵入を防ぐ。上の写真でシルバーラインの一部が黒くなっています。ここがシーリング不良を起こしていると思われる。
✅ 長期的な対策(再発防止策)
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ヘッドライトユニット交換(最も確実な方法)
→ 9年経過しているため、新品交換で確実に防水性能を回復させる。
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定期的な点検・乾燥対策
→ 冬場や梅雨時期は特に注意し、結露が頻繁に発生するようならシールの再補強を検討する。
✅ 保証期間と修理費用の問題
現在、認定中古車として保証がついているため、 次の車検までは無償修理が可能 だが、それ以降は 自己負担 になる。ヘッドライトの新品交換は 片側5万円以上 することもあるため、できるだけ保証期間内に修理しておきたいところだ。
4. まとめ──輸入車オーナーとしての心構え
輸入車に乗る上で、こうした 日本の環境との相性問題 は避けて通れない部分でもある。特に ヘッドライトや電装系のトラブルは、年数が経つと出やすくなる 傾向があるため、定期的な点検と早めの対策が重要だ。
「国産車ならこんな不具合は起きなかったかも……」と考えることもあるが、それでも 輸入車ならではのデザインや走行性能の魅力 は大きい。少し手間がかかるかもしれないが、しっかりメンテナンスして 長く乗れる状態を維持 していきたいと思う。
今回のヘッドライト水漏れ問題も、早めに対応して 再発防止策を講じることで、安心して乗り続けられる ようにしていきたい。
同じようなトラブルに悩んでいる方がいれば、ぜひ参考にしてもらえればと思います。