
車の異音・振動が気になる人へ|走行中・停車中の症状別トラブル診断&修理費用の目安【2025年版】
車に乗っていると、突然「キュルキュル」「ガタガタ」「カタカタ」「ゴーッ」といった聞き慣れない音が出てくることってありませんか?
僕自身、これまでに輸入車(VWポロ)と国産車の両方で、さまざまな異音や振動トラブルを経験してきました。
特に輸入車は構造や部品のクセから、国産車より異音が出やすい場面もあったりします。
ただ、異音や振動の原因って本当に幅広いので、「これって走って大丈夫なやつ?」という判断が難しいんですよね。
そこで本記事では、2025年版として「最近よくある異音・振動の原因」「走行中・停車中・加速中などのシーン別トラブル診断」「放置してヤバい症状」「修理費用の目安」まで、まとめて詳しく解説していきます。
異音は放置すると、修理費用が10倍になるケースも珍しくありません。
逆に、原因が分かっているだけで安心して運転できたり、早期対処で節約できることもありますので、ぜひ参考にしてください!
【シーン別】走行中・停車中の異音/振動の主な原因
車の異音・振動は、原因によって特徴が大きく違います。
まずは「音の出る場面 × 音の種類」でざっくり分類しておきましょう。
| シーン | 主な異音/振動 | 疑われる原因 |
|---|---|---|
| 走行中 | ゴーッ、ガタガタ、カタカタ、キュルキュル | タイヤ/ホイール、足回り、ベアリング、ブレーキ、エンジンマウント |
| 停車中 | ブルブル、カタカタ、ビビリ音 | アイドリング不調、マウント劣化、排気系、エアコン関係 |
| 低速~発進時 | ゴトッ、カコン、ギギギ | サスペンション、ドライブシャフト、ブッシュ劣化 |
| 加速時 | ウィーン、キーン、ブルブル | ターボ、インジェクター、CVT/AT内部、エンジン負荷 |
| 高速走行時 | ゴーッ、ブレ、ビビリ | タイヤ片減り、ホイールバランス、ベアリング |
走行中の異音|音の種類別に原因と対処法を解説
① ゴーッという連続音(ロードノイズより大きい)
原因の代表:ホイールベアリング摩耗、タイヤの偏摩耗、スタッドレスのブロックパターン
特にベアリングの摩耗は「速度が上がるほど音が大きくなる」のが特徴。
放置すると最悪タイヤがロックすることもあるので早めの点検が必要です。
- 60km/hあたりから音が大きくなる → ベアリングの可能性大
- 片側だけから聞こえる → 片側ベアリング摩耗
- タイヤ交換後に発生 → ホイールバランス不良かも
→ 修理費用:1〜3万円(片側)
② ガタガタ・ゴトゴトと揺れる音
足回りのブッシュ、サスペンション、スタビリンクなどの劣化がほぼ確定です。
- 段差で「カコン」 → スタビリンク or ロアアームのブッシュ
- 低速で「ガタガタ」 → 足回りのガタつき
- 高速で振動が大きい → ホイールバランス or タイヤ不良
ブッシュは5〜8年で劣化するのが普通なので、輸入車だと特に早めに来ます。
→ 修理費用:1〜7万円(場所による)
③ キュルキュル・キーキーという高い音
これは本当に多いパターンで、原因はほぼ以下のどれか。
- ファンベルトの劣化
- ブレーキパッド残量不足
- ブレーキローター摩耗
冬や雨の日に急に鳴ることもありますが、ベルトの劣化は放置すると最悪エンジン停止につながるので注意。
→ 修理費用:ベルト交換1〜2万円、ブレーキ関連1〜7万円
④ カタカタと内装から鳴る音
これは比較的軽症のことが多いですが、輸入車は内装クリップが弱いので特に出やすいです。
- 助手席グローブボックスのビビリ
- ドア内張りのクリップ緩み
- トランク内の荷物の揺れ
走行安全には関係ありませんが、気になるならクリップ交換や防音テープで改善できます。
→ 修理費用:0円〜1万円程度(DIYで改善可)
停車中(アイドリング)での異音の原因
① エンジンがブルブル震える
エンジンマウント劣化が濃厚。
特に輸入車はマウントが柔らかいので、5年〜7年で寿命が来ます。
- Dレンジで停車中だけ震える → マウントの可能性大
- PやNで安定する → ATへの負荷が原因
→ 修理費用:3〜10万円
② カタカタと排気音が揺れる
マフラーの吊りゴム劣化、排気漏れ、遮熱板の緩みなどが原因です。
→ 修理費用:5000円〜3万円
③ エアコンONでガタつく
コンプレッサー作動時の負荷が大きい場合に起きます。
- アイドリングが落ちる → プラグ不調
- ブルブル震える → マウントと併発
→ 修理費用:1〜5万円
低速・加速時・高速走行時の異音/振動の違い
● 発進時のゴトッ → 足回りのガタ(特にブッシュ)
● 加速するとブルブル → エンジンマウント・CVT/ATの不調
● 高速でハンドルが震える → ホイールバランス or タイヤ不良
特に高速での振動は危険。
ベアリング、タイヤバーストの前兆の場合があります。
放置したら危険な異音トップ5
- ゴーッ → ベアリング摩耗(最終的にロックする)
- キーキー → ブレーキ系(制動力低下)
- カコン → 足回りのガタ(最悪サスが折れる)
- ブルブル震え → エンジンマウント破損
- ウィーン → ターボ or AT内部の故障
上記は1つ間違えると大事故につながる危険性があります。
特に「速度で音が変わる」「一定リズムの連続音」は要注意。
修理費用の目安【2025年版】
| 故障箇所 | 費用の目安 |
|---|---|
| ホイールベアリング | 1〜3万円 |
| 足回りブッシュ | 1〜7万円 |
| ブレーキパッド | 1〜2.5万円 |
| ブレーキローター | 2〜6万円 |
| ファンベルト | 1〜2万円 |
| エンジンマウント | 3〜10万円 |
| 排気系(マフラー/遮熱板) | 0.5〜3万円 |
| タイヤバランス調整 | 2000〜6000円 |
DIYでできる対処法と、プロに任せるべき判断基準
● DIYで可能な範囲
- 内装のビビリ音対策(防音テープ)
- トランク内の荷物整理
- ホイールナット増し締め確認
- タイヤ空気圧チェック
● プロに任せるべき症状
- 速度で音の大きさが変わる
- 金属音(キーン、カンッ)
- 振動がハンドルに伝わる
- ブレーキが関係していそうな音
- ターボ車の「ウィーン」
異音=状態悪化のサインなので、自己判断で放置するのは危険。
まとめ|異音は早めに相談するだけで修理費用が激減する
異音や振動は、車からの「助けて」のサインです。
放置すると本当に高額修理につながることがあります。
逆に、初期段階で気づけば
・1万円以下で済むことも多い
・安全に乗り続けられる
・車の寿命も伸びる
というメリットが大きいです。
もし今、「なんか音がするな…?」と不安があるなら、動画を撮ってディーラーやショップに相談すると診断が早くなります。
輸入車でも国産車でも「音」は修理のヒントになる大事な情報なので、気になったら早めにチェックしてみてくださいね。
あなたの愛車が、これからも安心して走れますように。

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