朝や夜の温度が微妙に違ってくると毎日同じ時間帯で同じ通勤経路で同じ流れ方なのになぜか微妙に燃費が違っています。運転方法も同じようにしているつもりなんですが・・・

観察していると一番燃費が良くなるのは外気温が25度~30度の時のようです。(エアコンはON)25度以下ではエアコンをOFFにしてもあまり伸びないし、30度以上でも伸びません。35度以上ではぐっと落ちます。

外気温が下がると、吸気温も下がり燃料消費率が高くなります(=燃費悪化)。これは、燃焼室内で燃料と空気(厳密には酸素分子)の混合が十分におこなわれないためです。この混合のことを「霧化」といいます。霧化が十分おこなわれていないと、その燃料は大きな粒径のままで、不完全燃焼します。

外気温が上がると吸気温が高くなり、霧化が促進され、燃料消費率が少なくなります(=燃費改善)。さらに吸気温が高くなると、ノッキング頻度が増えてきます。このため点火進角を遅らせます。これにより実質的な圧縮比が低い状態になります。つまり燃焼効率は悪化し、結果的に燃費が悪くなります。

このような理由から燃費と温度の関係は、横軸に外気温、縦軸に燃料消費量のグラフをイメージするとV時カーブのようになります。グラフ一番下の時の外気温が25度~30度でしょうか。

なお、冬場のようにもっと外気温が下がと夏場に比べ約20%ダウンする場合もあります。

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