最近、車の整備を予約しようとすると「次の空きは1か月後になります…」と言われること、ありませんか?
自動車整備士の人手不足は、実は日本全国で深刻化しており、ワーゲンのディーラーでも例外ではありません。

しかし、私が通っているワーゲンディーラーでは、ある取り組みによって状況が大きく改善していました。
外国人整備士の積極採用です。技術・安全面は大丈夫なのか?実際に利用して感じたメリットは?
今回の記事では、私自身の体験をもとに徹底解説します!

外国人整備士


日本全国で進む整備士不足の現状とは

まず前提として、なぜ整備士不足が起きているのか? 日本自動車整備振興会や厚生労働省の統計によると、以下のような深刻なデータが並んでいます。

  • 整備士の有効求人倍率は常に約2倍超
  • 整備士の平均年齢は約47歳
  • 10年以内に大量の定年退職が予測
  • 新規の若手整備士が増えない

特に地方のディーラーでは深刻で、整備ラインが回らず予約待ちが慢性化しています。

なぜ若者は整備士を目指さなくなったのか?

  • 車離れの影響
    若者の車購入率が減少し、そもそも「車に興味を持つ人」が減っています。
  • IT系など他分野の就職志向
    AI、IT、金融、コンサルなど高収入職種が人気。
  • 重労働という誤解
    油にまみれ重い部品を運ぶ…という古いイメージが根強い。
  • 資格ハードル
    整備士資格取得に最低でも2〜3年は専門教育が必要。

こうして人手不足が進行する中、ワーゲンを含む多くのディーラーが外国人整備士の採用に舵を切り始めています。


ワーゲンの新たな整備士戦略:外国人整備士の活用

私の利用しているワーゲンディーラーでは、2年ほど前から外国人整備士の採用・育成を本格化しました。
これにより整備予約が大幅に取りやすくなり、ユーザーの満足度も上昇しています。

どんな外国人整備士が活躍しているの?

採用されているのは、主に以下のような人材です。

  • 自動車整備士国家資格を母国で取得済み
  • 整備実務経験が3年以上ある即戦力人材
  • ワーゲン本社の技術研修を修了
  • 日本語N2以上の言語能力

さらに日本人整備士がペアでOJT(現場教育)を行う体制なので、品質・安全面の不安はありません。

国籍別では東南アジア・南アジア系が中心

  • フィリピン、ベトナム、インドネシア、タイなど
  • 母国にワーゲン整備拠点があり基礎教育が充実
  • 日本語・日本文化への適応意欲が高い

実際に現場で感じるのは、整備技術そのもの以上に「サービス精神」「説明の丁寧さ」などがとても良い点です。


実体験レビュー:外国人整備士さんに点検をお願いしてみた

先日、半年点検でディーラーを訪れた際、担当は新しく入った外国人整備士さんと聞かされました。
正直最初は少しだけ不安もありましたが、作業が始まるとむしろ感心する点が多かったです。

◎ こまめな作業報告

「今オイル交換中です」「ブレーキパッド摩耗は基準内です」など随時報告あり。

◎ わかりやすい説明

整備後の説明も日本語で丁寧。「小石がタイヤ内に挟まってたので取り除きました」など細やかな配慮。

◎ 笑顔の接客

緊張感なく話せる雰囲気作り。整備士=職人というより「サービス業」という印象に近い。

結果として、非常に安心して整備を任せられた体験になりました。


外国人整備士導入で変わった3つのメリット

① 予約枠が劇的に増えた

以前は2〜3週間先まで埋まっていたのが、今は1週間以内に取れる日が多くなりました。

② 整備ラインが安定稼働

突発対応・繁忙期でも人員が確保されるため、長期入庫が激減。

③ 技術水準が高く品質も安心

メーカー直轄の研修+現場OJTにより、高度な電子制御車両にも対応可能です。


よくある疑問を徹底解消!外国人整備士Q&A

Q1. 日本語で説明はちゃんと通じるの?

はい。全員が来日前後に日本語N2相当の語学教育を受講しています。カタコト感もなく自然です。

Q2. 整備士資格は本当に持っているの?

母国で国家資格取得+ワーゲン研修修了済み。日本国内でもメーカー独自の技能認定制度に合格しています。

Q3. 保証やアフターサービスは日本人整備士と同じ?

整備品質保証・メーカー保証はすべて同等。むしろ監督体制が強化されています。

Q4. 技術トラブルが起きたらどうするの?

日本人ベテラン整備士とのダブルチェック体制が常に機能しています。

Q5. 今後ますます外国人整備士は増える?

ディーラー各社は国籍を問わず優秀人材の採用を加速中。人手不足解消に有効な流れです。

Q6. 外国人整備士は待遇面でも満足して働けている?

給与水準は国内整備士と同等で、技能実習制度ではなく就労ビザが主流化しています。

Q7. EVや自動運転車でも対応できる?

高度電装系資格・高電圧車両対応資格も順次取得。将来の整備士像に対応できる体制です。


今後の整備業界はどう変わる?

整備士不足という危機の一方、整備士の仕事内容そのものも進化しています。

  • EV・ハイブリッド整備の専門資格拡大
  • 自動運転支援システム(ADAS)の高度調整技術
  • ソフトウェアアップデート管理(OTA対応)
  • 国際ライセンス化でグローバル人材活躍拡大

今後は「整備士=ハイレベルな電子エンジニア職種」としての地位が高まると予測されています。


【まとめ】外国人整備士は整備不足時代の救世主!

  • 整備士不足は日本全体の大問題
  • ワーゲンは外国人整備士を積極採用で解決
  • 技術・日本語・接客すべて安心して任せられる
  • 予約も取りやすくなりユーザー満足度も上昇
  • 整備士は今後さらにハイテク・グローバル化が進む

「外国人だから不安…」と思う必要はまったくありません。
しっかりとした研修体制と管理体制のもと、誰が整備しても高品質なサービスが受けられるのが今のディーラー整備の新常識です。

FavoriteLoadingこの記事をお気に入り