「輸入車は維持費が高い」──そう言われる理由のひとつが整備費用です。
しかし、基本的なメンテナンスをDIY(自分で整備)することで、年間数万円単位で節約できる可能性があります。特にオイル交換やフィルター交換といった軽作業は、工具と正しい知識があれば初心者でも挑戦できます。
この記事では、輸入車オーナーが自分で行える代表的な整備「オイル交換」「フィルター交換」「定期点検」について、必要な道具や手順、注意すべきポイントを2025年最新版として解説します。
1. 輸入車DIY整備のメリット・デメリット
メリット
- 維持費を節約できる(工賃0円)
- 愛車の状態を自分で把握できる
- 急なトラブルにも対応しやすくなる
デメリット
- 工具や部品を自分で揃える必要がある
- 保証や保険適用外になる場合がある
- 作業スペースや廃油処理の環境が必要
2. オイル交換を自分でやるポイント
必要な道具
- ジャッキ&ウマ(車体を持ち上げ固定する道具)
- ソケットレンチ(ドレンボルトを外す用)
- オイルフィルターレンチ
- 廃油処理箱
- 新品オイル・オイルフィルター
手順
- 車を水平に停め、ジャッキアップしてウマで固定
- ドレンボルトを外し、オイルを廃油処理箱へ
- オイルフィルターを交換
- 新品オイルを規定量注入
- エンジンを数分回してオイル量を確認
注意点
- オイル規格(VW 504/507など輸入車独自規格)を必ず確認
- 締め付けトルクを守る(ドレンボルトの過剰締めは破損の原因)
- 廃油は自治体指定の方法で処分
3. フィルター交換のDIYポイント
エアフィルター
- ボンネット内のフィルターボックスを開けて交換
- 走行環境により2〜3万kmで交換推奨
キャビンフィルター(エアコンフィルター)
- グローブボックス奥に設置されているケースが多い
- 花粉・PM2.5対応フィルターを選ぶと快適性UP
燃料フィルター
- 輸入車では定期交換が重要(ガソリンの品質差に対応するため)
- 作業はやや難易度高め → 慣れない場合はプロに依頼
4. 自分でできる定期点検チェックリスト
基本チェック項目
- タイヤ空気圧・残溝チェック
- ブレーキパッド残量確認
- 冷却水・ウォッシャー液の残量
- バッテリー電圧(テスターで確認可)
- ライト類の点灯確認
DIY点検のコツ
- スマホで写真を撮って記録する
- 異音・異臭はそのまま放置しない
- 部品の摩耗を早めに発見できれば修理費も節約可能
5. DIYとプロ依頼のコスト比較
整備内容 | DIY費用 | ディーラー依頼費用 |
---|---|---|
オイル交換 | 5,000〜8,000円(オイル+フィルター) | 12,000〜20,000円 |
エアフィルター交換 | 2,000〜4,000円 | 6,000〜10,000円 |
キャビンフィルター交換 | 3,000〜5,000円 | 8,000〜12,000円 |
定期点検(簡易) | ほぼ0円(工具のみ) | 10,000〜20,000円 |
年間で見れば数万円の節約も十分可能です。
6. DIY整備のリスクと回避方法
- 保証が切れる可能性 → 新車保証中はディーラー推奨
- 部品選びミス → 車種・年式に合った型番を必ず確認
- 工具不足 → 最低限の工具セットを揃えることが大前提
- 安全確保 → ジャッキアップ時のウマ使用は必須
7. よくある質問(FAQ)
- Q1. 初心者でもオイル交換できますか?
- A. 適切な工具と作業環境があれば可能です。ただし廃油処理と安全管理を徹底してください。
- Q2. 部品は純正と社外どちらがおすすめ?
- A. 輸入車は規格が厳しいため、基本は純正推奨。ただし信頼できるOEM社外品ならコストダウン可能です。
- Q3. フィルター交換の目安は?
- A. エアフィルターは2〜3万km、キャビンフィルターは1年ごとが目安です。
8. まとめ:DIYで賢く維持費を抑える
輸入車の整備は「ディーラーに任せるしかない」と思われがちですが、オイル交換やフィルター交換、簡単な点検はDIYで十分対応可能です。
- DIYなら年間数万円の節約が可能
- 愛車の状態を自分で把握できる
- ただし安全管理と部品規格確認は必須
結論:輸入車オーナーでも基本的な整備を自分で行えば、維持費を抑えつつ車への理解も深まります。無理のない範囲でDIY整備を取り入れてみましょう。
※本記事は2025年時点の一般的なDIY整備情報をまとめたものであり、車種・地域・部品供給状況によって異なります。安全に十分配慮したうえで実施してください。

