VWのオイル規格をやさしく解説|VW504・VW508の違いとおすすめ純正&社外オイル【6RC/AW11ポロの実例つき】

VWのオイル規格をやさしく解説|VW504・VW508の違いとおすすめ純正&社外オイル【6RC/AW11ポロの実例つき】

フォルクスワーゲン(VW)のエンジンオイル、実は「粘度(5W-30、0W-20)」だけ見て選ぶと危ないんです。VWにはメーカー独自の厳しいオイル規格があって、VW504 00/VW508 00といった番号で指定されます。
うちのガレージの例でいうと、6RCポロはVW504規格の5W-30指定AW11ポロはVW508規格の0W-20指定。最近のVWは燃費最優先でVW508(0W-20)が増えてます。

この記事の要点(先にまとめ)

  • 粘度が同じでもVW規格非対応オイルはNG(保証問題になりうる)
  • VW504は2020年頃に純正推奨粘度が5W-30 → 0W-30へ(低温流動性アップ)。
  • うちはMotul(モチュール)のVW規格取得オイルを使用。社外でもOK、むしろ純正より割安。
  • 迷ったら各車の整備手帳の規格番号を確認 → その規格を満たすオイルを選ぼう。

VWには独自の「オイル規格」がある|VW504・VW508とは?

日本車しか触れてこなかった人が欧州車に乗り換えるとまず驚くのがここ。VWはAPIやILSAC、ACEAに加えて「VW独自の承認(アプルーバル)」を設けていて、対象エンジン・排ガス後処理・ドレイン(交換)間隔・燃費要件などを包括的に評価します。

  • VW 504 00/507 00:ロングライフ対応、DPF/GPFを意識した低SAPSの定番規格。従来は5W-30想定、近年は0W-30推奨へ移行
  • VW 508 00/509 00:0W-20の超低粘度系。最新世代の小排気量ターボで燃費最優先。後方互換なし(504で代替は不可)。
重要:粘度(例:5W-30や0W-20)が同じでも、VW規格を取得していないオイルは使わない方が安全です。特に新車保証が残っている場合、規格外オイルによるトラブルは保証対象外になる可能性が高いので要注意。

うちのポロでの指定:6RCはVW504の5W-30、AW11はVW508の0W-20

具体例として、6RCポロ(NA/TSI系の世代)はVW504 00規格の5W-30指定。対して、AW11ポロ(新世代)はVW508 00規格の0W-20指定です。とくにAW11のような新しめのVWは、燃費性能を最大化する設計なので0W-20(VW508)が基本。この違い、同じ“ポロ”でも年式・搭載エンジンで指定がガラッと変わるので、まずは取扱説明書の規格番号を確認しましょう。

2020年のトピック:VW504は「0W-30」推奨にシフト

VW純正のVW 504 00/507 00オイルは、2020年ごろから0W-30へリニューアルされました。これまでの5W-30から0W-30に切り替えることで、寒冷時の始動性(低温流動性)をさらに確保しつつ、ロングライフの思想はそのまま、という流れです。うちの6RCのように古い取説に“5W-30”と書いてあっても、同じVW504/507を満たす0W-30へ移行してOK(取説と異なる粘度へ変える判断は、必ず信頼できる整備士に相談してください)。

おすすめの「VW規格取得」オイル一覧(社外&純正)

AW11ポロなど「VW 508 00(0W-20)」指定の人

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6RCポロなど「VW 504 00(ロングライフ)」指定の人

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「粘度が同じだから大丈夫」は落とし穴

ここ、ほんとに大事。5W-30だから何でもOKではないです。VWのターボ直噴(TSI)+触媒/DPF/GPFの組み合わせは、オイルの灰分・リン・硫黄(SAPS)や清浄性、耐せん断、蒸発特性まで含めた規格で守られています。
新車保証が残っているなら規格外は即アウトの可能性も。最悪、エンジン内部のスラッジ堆積や触媒劣化、タイミングチェーン伸び等の遠因になりえます。

交換サイクルとロングライフの考え方

VWのロングライフサービスは「条件に応じて長いドレイン間隔を許容」する仕組み。とはいえ、日本の短距離・渋滞・高温多湿という使用環境では、距離か時間のどちらかで早めに切り上げるのも長寿命のコツです。
私の場合は年1回 or 1万kmを目安に、フィルターも一緒に交換。低走行でも1年に1回は替えるとスッキリします。

よくある質問(FAQ)

Q. 504指定の車に508(0W-20)を入れてもいい?

A. NGVW 508 00は後方互換がなく、別規格の代替に使えません。整備書の指定から外れる粘度・規格は避けましょう。

Q. 5W-30と0W-30、どっちがいい?

A. 地域・季節・個体で最適解は違います。0W-30は冬場の始動性に強く、通年でも使いやすい一方、年式やオイル消費の傾向次第では5W-30のほうが安心な場合も。迷ったら整備士に相談&必ずVW規格を満たすことを優先に。

Q. 規格オイルが高い…代替できない?

A. 社外の「VW承認取得」品を選べば価格は下がります(上のカード参照)。逆に、規格外の安価オイルは長い目で割高になることが多いです。

最後に|まずは愛車の「規格番号」を確認しよう

VWは粘度(5W-30、0W-20)よりも「VWの規格番号」が優先。6RCポロ、AW11ポロのように世代が違うと、同じ「ポロ」でも指定がまったく違います。
整備手帳・給油口のラベル・取扱説明書をチェックして、そこに書かれたVW504/507/508/509などの番号をメモ。その番号をAmazonの商品ページで「承認(Approval)」欄まで必ず確認してからポチればOKです。

いま確認できます:
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※必ず「商品詳細」にある承認欄(VW 504 00/507 00/508 00/509 00 等)を確認してください。

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