1年4か月で10,00km走行したインプレ

T-Cross Active

コロナ渦も3年目に入り、在宅勤務から出社に切り替える企業も多くなりつつありますが、こちらは在宅勤務が多く、T-Crossの走行距離は1年4か月で10,00kmになりました。平均で625km/月の走行距離です。

こちらのT-CrossのグレードはActive エンジン999cc、インプレは、以前乗っていたGolf7 TSI と現在のポロ6C TSI 共にエンジン1,200ccとの比較になります。

※Golf7のエンジンは1,400ccがメインですが、1,200ccもあります。

T-Crossは初めて乗ったSUV

今まではハッチバックやコンパクトに乗っていたので、T-Crossは過去の国産車も含めて初めて乗ったSUVになります。

Golf7からの乗り換えで、もともと5年目の車検になったらGolf8への乗り換えを考えていましたが、Golf8の発売日が車検後となるため、車検を通すか悩んでいたところT-Crossのオファーがあり買い替えました。

なので、最初は全く考えていなかったT-Crossに乗ることになりました。そんなT-Crossの見た目についてです。

見た目の良い点は、T-CrossはSUVなので背が高い車。運転席からの見晴らしは良くなりました。渋滞時に前方が見えやすくなりました。エンジンは999ccと現行ポロと同じだけど、車格が大きく見えるため知らない人が見たらゴルフと同じランクの車に見えたりします。

見た目の悪い点は、特にないけど(デザインは好みで・・・)気になる点は、立体駐車場に入れる時は高さ制限を確認する必要になった事、洗車時はルーフ掃除にキャタスが必要になる事、です。

なので、見た目については気に入っています。

T-Crossの内装や装備は価格的に妥当かな

ダッシュボード、シートの質感は、ポロと同じ価格帯になりますのでこんなものでしょう。

リアシートにスライド機能があり140mm移動します。荷物が少ない時は一番後ろまで下げ、足元を広く。荷物があるときは手間にすれば荷物スペースが広くなります。

日頃は家族が後ろに乗るので後席は一番後ろまで下げてGolf7と同じくらいのスペースが確保できて喜んでいます。そして、前後席2つのUSBポートがあるのでスマホの充電には便利です。

装備は、Discover Media と We connnect という新しい機能。使い方に慣れるまでに時間はかかりますが、ソフトウェアのアップデートがオンラインで出来るのは便利です。従来のWebからソフトをダウンロードしてメモリカードに入れてインストールする手間が省けます。

Discover Media は We connnect で常時オンラインになり、ソフトの更新や必要な情報が随時入ってきます。ナビを使う場合には渋滞情報が更新され便利ですが、ルート案内を設定していると渋滞情報がある場合には空いた迂回ルートを提案してきます。

ただしこれが曲者。計算上は早いのですが実際に行くとそんな時間では行けなく現実とかけ離れている場合もあり、土地勘の無い地域では考えものです。

そして、電波の入りが悪いとWe connnectは有効にならないので地形に影響を受けます。私の市内でもスマホの電波は入るけど、We connnectは繋がらない場所が結構多くあります。理由は謎です。

あと、We connnectは有効にするまでが面倒です。ディーラーのサポートを受けた方が良いです。

T-Crossのセーフティー機能は完全では無いが合格点レベル

新しい車はセーフティー機能が充実してくるようになりました。T-CrossもGolf7やポロ6Cよりは充実しています。

これらは優秀なものもあれば、これたちょっと・・・というもあります。

Front Assist は前方の車や歩行者を探知して必要であればブレーキ機能が作動します。Golf7では前車が左折で速度を落とした時に突然作動することがちょくちょくあり、渋滞中に前車との距離があっても突然作動することが稀にあったのですが、T-Crossでは発生していないので改善されている印象です。

ACC はクルーズコントロール機能。これは高速道路の運転では楽です。ポロ6Rには無く、ポロ6Cで追加された機能でT-Crossにもあります。渋滞で使うことも出来ますが、止まる瞬間のブレーキが急ブレーキになる傾向がありますので、要注意です。

Lane Assist はフロントガラス上部のカメラで走行中の車線をモニタリングして、意図しない車線の逸脱を検知すると、ステアリング補正を行います。雨や雪などの日は有効にならない場合もあり。走行中にもエラーが発生して無効になる場合も多々あり。この場合はエンジンを切って、再始動すれば有効になりますが、そのまま走行していると無効のままです。

パークディスタンスコントロールは駐車時の障害物を検知して注意を促します。さらに障害物に近づき衝突の恐れがあると自動的にブレーキを作動させます。私はこの機能に1回救われました。駐車エリアにあったコーンを知らなくて、パークディスタンスコントロールが作動していました。

作動したのはこの1回だけですが、障害物を検知する警報が何も無い時に出ることもしばしば。特に右後ろのセンサーの誤作動が多いですが、しばらくは様子見しています。もし、これ以上頻発するようであればディーラーで調べてもらおうかと。

ブラインドスポットディテクションは後方死角検知機能で、死角に車両を検知した場合にドアミラーに内臓された警告灯が点灯します。道路の合流地点で役立っています。

このようにT-Crossには、VWのラインナップでは一番安い価格帯だけど、最新のセーフティー機能があり、発展途上と思われるものから便利と思えるものまで充実しています。

T-Crossのエンジンと走行性能は好みで分かれるかも

T-Crossのエンジンはグレードに関わらず999ccのみ。ポロも先日のマイナイーチェンジで1,500ccのR Line とGIを除けば、999ccとのみとなりました。私的にはこのエンジンは残してT-Crossに追加して欲しかったのですが、T-Rocに追加になりましたね。

同じ999ccエンジンでもポロよりT-Crossの方がパワーがありますが、やはり低速のトルクが排気量に比例するからGolf7やポロ6Cの方があります。右折時のスタートで何だか進まないなぁって感じます。

走行中でも特に上り坂ではパワー不足を感じますので、いつもSモードを使っています。排気量が小さいから仕方ありませんが、Sモードでは回転数が2,000rpmを越えることが多く、最大トルクのバンドに乗りますので、アクセルレスポンスが良くなり運転しやすくなります。オススメです。

ただし、マイチェン後のポロのエンジンは、最大トルクの発生回転数が1,600rpmからと従来の2,000rpmより下がっていますから、Dモードでもレスポンスは良いかも知れませんね。気になります・・・。

回転数が高くなるから燃費が落ちるじゃないか!との心配がありますが、アクセルをオフして速度調整するように心掛ければほとんど変わりありませんでした。

ただし、このエンジンはエンジンブレーキがあまり効きません。エンジンオイルが0W-20指定になっているように燃費を稼ぐことを重視しています。なので、前車がブレーキを踏まなくて減速する場面でも、同じようにアクセルオフしても追い付いてしまう傾向にありブレーキを踏む回数が増えます。

マニュアルモードにしてギアを下げて回転数を上げても少しは効くけど、Golf7やポロ6Cよりは効きません。郊外や高速道路の運転では影響ないですが、混んだ道では速度調整にコツが必要です。ブレーキを踏めば良いですが、踏む回数が多いと後続車に迷惑かかりますので。

あと、アイドリングストップ機能はオフしています。燃費よりもバッテリーの負担が大きくなることや、スタート時にもたつく感覚はストレスが溜まってきますので。最近のトヨタ車はアイドリングストップ機能が無い車が出始めていますね。

燃費は実はGolf7やポロ6Rの方が良いです。カタログ値でもその通りですが不思議ですね。SUVで背が高く空気抵抗が多いのが理由なのか分かりませんが・・・。エアコンを使うと燃費はT-Crossの方が悪化する割合が大きいです。チョコ乗りでは10km/L下回ります・・・。

T-Crossのサスペンション、味付けは柔らかめなので、Golf7やポロ6Cの方が好みです。特に家族は後席に乗るのですが、柔らかくて酔いやすいと文句言われています。

SUVで背が高く揺れの影響を浮けやすいのか、Activeのタイヤサイズが205/60R16なのか、Styleの205/55R17にすれば改善できるのか分かりませんが・・・

走行性能としては、乗り心地、エンジンブレーキの効きが悪い、を除けば満足しています。

これまでに発生したトラブル

1,購入直後から発生したのは、ワイパーのビビリでした。ガラスの油膜を落としても少しは発生しなくなりますが、直ぐに再発しました。欧州車に多い症状でGolf7やポロ6Cでも発生しているようですが、私はT-Crossが初めてでした。社外品のワイパーに交換して解決しています。

2,上にも書いたけど、センサー類のエラー表示。再現性が無いので故障では無く、使用環境によって一時的に制限された可能性が。エンジン再起動で回復し、再現性も無いので様子見中です。

3,ダッシュボード付近から60kmくらいになるとビビリ音がすることがあり。再現性は100%ではありませんが、結構な割合で発生しています。見込みでサイドブレーキリリースボタンを防振処置してもらい、直りました。ここでの振動がダッシュボードに伝わっていた可能性が考えられます。

これまでのところ以上の様なトラブルがありますが、致命的なトラブルの発生はありません。

まとめ

T-Crossは999ccのエンジンには見られない車格があり、毎年4月の自動車税も安いので良い買い物をしたと思っています。反面、走行性能の乗り心地とエンジンブレーキの効きが悪い点に不満があります。

これは車を替えない限り今後も変わることは無さそうですが、今後も20,000kmになったらレポートしたいと思います。

T-Crossはこんな感じですが、もう1台のポロ6Cは8年目に入りました。9年目の車検は通すのか考えていますが、乗り換えするならマイナーチェンジしたばかりのポロが有力候補なんですが、価格が高くなり過ぎです!少し前ならGolfが買えました。

となると、新車ではなく中古車という選択肢も考えないと。その場合の候補は価格が合えば、マイナーチェンジ前のポロ R-Lineです。150psの1,500ccエンジンが魅力的です。これがダメならマイナーチェンジ前のポロ TSI を探すか、9年目の車検を通すか・・・。

9年目の車検を通す場合、今後発生する不具合の修理代も考えなければなりません。輸入車の部品交換はAssyの場合が多く、費用が割高になります。修理費がかかるようであれば、買い替えた方がいい、となるので。悩ましいところです。Golf7も5年目の車検を通してからGolf8に替えることも考えましたが、車検代と下取り価格が下がることとのトレードオフで買い替えを決断しました。

好きな車は長く乗りたいのですが、輸入者は故障した場合に修理費用が高くなることを考えると悩ましいです。と、色々と考えているこの頃です。

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